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ポスドク

21世紀の科学技術を飛躍的に発展させるために、科学技術のフロンティアを拓くような創造性に富み、発想の豊かな意欲にあふれる若手研究者を募集します。原子力科学研究部門関連の募集情報を6月下旬頃、掲載致します。原子力機構全体の募集情報については、原子力機構の募集情報をご覧ください。

平成29年度博士研究員の募集要綱はこちらです。


受入部署


研究テーマ分野


【テーマ】エキゾチック原子核の核物理研究
【分野】物理 応用物理 数学 計測・分析 その他。
【受入部署】先端基礎研究センター 重元素核科学研究グループ
【内容】重元素領域に着目した核物理の実験研究を行う。安定同位体から離れた原子核に着目し、原子核の構造、反応および核分裂における新規な現象を見出す。このため、原子力機構および日本国内外の加速器施設を利用し、未知領域の原子核や重原子核を合成する。

【テーマ】超重元素の化学的特性研究
【分野】化学 物理 放射線
【受入部署】先端基礎研究センター 重元素核科学研究グループ
【内容】元素の周期表上で原子番号の上限に位置する超重元素の化学的性質をシングルアトムレベルで明らかにする。特に、重原子核と電子との相互作用で期待される価電子への相対論的効果の寄与を調べるため、シングルアトムでしか存在できない超重元素を対象とした新規分析手法の開発を行い、超重元素の価電子状態を、化合物形成といった観点から明らかにする。

【テーマ】低速超重元素ビームを用いた超重元素の物理・化学研究
【分野】物理 化学 放射線 計測・分析
【受入部署】先端基礎研究センター 重元素核科学研究グループ
【内容】低速超重元素ビームを用いた新しい超重元素研究手法を開発し、超重元素の核物理、核化学、原子・分子の先端研究を行う。具体的には、低速超重元素ビームの生成およびイオンガイド技術の開発、荷電交換法を用いたイオン化エネルギー測定手法の開発、オンライン同位体分離装置を用いた超重核の核構造・核分裂研究、飛行時間法を用いた超重核質量の測定、超重元素の分子形成や表面吸着の研究等を行う。これら超重元素は、タンデム加速器施設等からの重イオンビームを用いた核反応で合成する。

【テーマ】金属認識試薬の開発と高効率分離システムの構築
【分野】化学 応用化学 化学工学 計測・分析 生物 材料 地球・環境
【受入部署】先端基礎研究センター 界面反応場化学研究グルー プ
【内容】本研究では、環境試料や廃棄物等に含まれる放射性物質や有用金属の新規分離回収技術および高感度な分離検出技術の開発を行う。具体的には、アクチノイド、レアメタル、貴金属、重金属等を対象として、高い選択性・結合能を有する新規抽出剤、吸着剤、生体材料を利用した分離システムを構築する。また、エマルションフロー抽出装置に適用し、基礎から実応用までの検討を行う。分離化学、有機合成、錯体化学、生物工学等の経験があることが望ましいが、熱意のある研究者であればこれまでの経験や専門は問わない。

【テーマ】 J-PARCにおける原子核物理の研究
【分野】物理
【受入部署】先端基礎研究センター ハドロン原子核物理研究グループ
【内容】実験研究者、または理論研究者を募集する。実験研究については、将来のJ-PARC重イオン計画のための高速データ収集系の設計、R&Dを進めるとともに、グループで推進するJ-PARCのK中間子ビームラインまたは高運動量ビームラインにおけるハドロン・原子核実験を推進する。理論研究については、J-PARCにおけるハドロン・原子核物理プロジェクトに関連する理論分野の研究を主導的に進めるとともに、先端基礎研究センターにおける理論グループの国際連携活動推進の中心的役割を果たす。

【テーマ】重元素材料の電子物性研究
【分野】物理 応用物理 材料
【受入部署】先端基礎研究センター 重元素材料物性研究グルー プ
【内容】先端物性測定法を用いてf電子系の化合物の電子物性実験および理論研究を行う。特に低温での新奇な磁性と超伝導や薄 膜物性の研究を行う。実験研究は。主に原科研の施設およびJ-PARCのMLF施設で行う。

【テーマ】スピン・エネルギー変換材料の理論研究
【分野】物理
【受入部署】先端基礎研究センター スピン‐エネルギー変換材料科学研究グループ
【内容】第一原理計算や動的密度行列繰り込み群法、量子モンテカルロ法など大規模数値計算手法を駆使して、磁性や熱伝導の理論研究を行う。そして、スピン熱電発電や磁性体をベースにした耐放射線デバイスへの応用を通じて、原子力発電のエネルギー効率および安全性の向上を目指す。

【テーマ】ミュオンビームを利用した物質材料研究
【分野】物理 化学 材料 応用物理 応用化学 計測・分析
【受入部署】先端基礎研究センター ナノスケール構造機能材料科学研究グループ
【内容】J-PARCなど加速器で得られる素粒子ミュオンを用いた物質研究を行う。素粒子のひとつであるミュオンは、物質内部の局所状態を超高感度で調べるプローブとして用いられる。本グループでは超低速ミュオンなどの先端ミュオンビームを用い、様々な材料の機能研究、及びそのための装置開発を推進する。

【テーマ】 高レベル廃液からのマイナーアクチノイド分離プロセスの開発研究
【分野】化学 化学工学
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 群分離技術開発グループ
【内容】高レベル廃液から長寿命放射性核種を分離し、短寿命核種に核変換する分離変換技術の研究を進めている。マイナーアクチノイド(MA)は長寿命かつ放射能毒性が高いことから分離の優先度が高い。本テーマでは、MAに選択性を有する新規抽出剤を適用して分離プロセスの構築に取り組むとともに、この新規抽出剤のMA分離メカニズムの解明に関する研究を行う。実験は、MA試料あるいは模擬試料を用いてNUCEF等において実施する。

【テーマ】 核データ高精度測定に係わる研究開発
【分野】物理 放射線
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 核データ研究グループ
【内容】放射性廃棄物の環境負荷を低減するための核変換技術の開発では、マイナーアクチニドや長寿命核分裂生成物などの核種に対して、精度の高い核データが必要とされている。本研究では、J-PARC/MLFに設置されている中性子核反応測定装置等の最新の装置を用いることにより、中性子核データを高精度で測定する技術開発と測定に取り組む。具体的には、①TOF法による中性子捕獲断面積、全断面積及び核分裂断面積等の測定、②モンテカルロシミュレーションによる実験装置の応答関数及び絶対値導出に必要となる波高重み関数の決定、③共鳴解析コードを用いた共鳴パラメータの導出、に係わる研究開発の中から、1つ或いは複数の項目を選択し、実施する。

【テーマ】液体鉛ビスマス用高性能酸素センサの高精度化に関する研究
【分野】材料 化学工学
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 防食材料技術開発グループ
【内容】放射性廃棄物に含まれる放射性物質を核変換して廃棄物量を低減することを目的に開発を進めている加速器駆動核変換システム(ADS)では、冷却材と核破砕ターゲットに液体の鉛ビスマス共晶金属を用いる。この液体鉛ビスマスが高温状態にあるときには、構造材であるステンレス鋼等の金属材料の腐食挙動が液体鉛ビスマスが中の酸素濃度に依存して変化することから、ADS運転時の酸素モニタや腐食挙動評価に、鉛ビスマス中の酸素濃度を正確に高精度で測定するセンサの開発が必要である。そこで、本テーマでは、液体鉛ビスマス中の酸素を高精度に検出・測定する酸素センサを試作し高温鉛ビスマス中での酸素測定試験を行うとともに、鉛ビスマス中の不純物が及ぼす測定精度への影響について、表面付着物分析や熱力学解析及び電気化学解析などを行って評価し、酸素センサ開発のための基礎データを取得する。

【テーマ】照射損傷に伴う微細組織変化と機械的特性変化の相関関係評価に関する研究
【分野】放射線 材料 物理 機械
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 照射材料工学研究グループ
【内容】現行及び将来の原子力プラントの健全性・信頼性の向上に資するために、様々な環境条件のもとで照射された原子炉構造材料や酸化物等のセラミックス材料の微細組織観察及び各種の機械強度試験(引張、硬さ測定、破壊靭性等)を実施し、原子炉構造材料に関する微細組織変化と強度特性変化の相関関係やセラミックス材料全般の照射損傷挙動を評価する。各種分析・評価に必要な試験データを取得・整備し、その系統的な試験データをもとに詳細な分析・評価を行い、相関関係評価に影響を及ぼす環境因子(照射、熱負荷、応力、雰囲気等)の重畳的作用やセラミックス材料における照射損傷挙動を包括的に研究する。

【テーマ】炭素同位体分析を利用した森林生態系における炭素循環と環境変化との相互作用に関する研究
【分野】地球・環境 生物 化学 計測・分析
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 環境動態研究グループ
【内容】近年急速に進行する温暖化をはじめとした地球環境の変化は、全球規模での炭素循環に影響を及ぼし、さらなる地球環境の変化を引き起こす可能性が危惧されている。陸域生態系における炭素(有機物、CO2)の移行・貯留プロセスやそれらの環境変化に対する応答を解明することが、将来の地球環境を正しく予測するための鍵である。本研究では、加速器質量分析装置(AMS)等を用いた同位体分析により、陸域生態系(特に森林生態系)の中に存在する炭素の放射性及び安定同位体をトレーサーとして利用することで、炭素の循環プロセスとその時間スケールを明らかにする。生態系特性が異なるサイトでの調査や、環境条件を制御した室内実験等を駆使して、炭素の移行・貯留に支配的に影響を及ぼす生態系特性の把握や、炭素循環と各種環境変化との相互作用の定量的理解を目指す。

【テーマ】核燃料物質等の非破壊分析に関する研究開発
【分野】計測・分析 物理 放射線 応用物理
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 原子力センシング研究グループ
【内容】核不拡散・核セキュリティ、廃止措置・核変換、産業など多くの分野において、核燃料物質等の非破壊分析が必要とされている。本研究では、中性子やガンマ線の測定技術および2次元可視化技術など原理の異なる複数の技術を組み合わせることによって、従来の方法では測定困難な核燃料物質や長寿命核種等を非破壊で定量分析できる技術の開発を行う。

【テーマ】軽水炉事故時の炉心損傷・溶融及び放射性物質放出挙動評価手法開発に関する研究
【分野】物理 化学 材料 機械
【受入部署】原子力基礎工学研究センター 熱流動技術開発グループ
【内容】原子力安全性向上に資するため、軽水炉事故時の炉心燃料損傷・溶融・放射性物質放出移行挙動を解明する熱流動・化学挙動評価手法の連成による事故時挙動解析に必要な技術を開発する。具体的には、核燃料や金属の溶融、放射性物質の放出及び溶融物・放出物の移行等に関し、化学反応を伴う熱流動挙動を評価できるような解析モデルの開発、その検証実験および数値解析などを合わせて実施することで、化学反応を伴う核燃料と構造材の溶融凝固、水や水蒸気と高温の溶融物質との相互作用、溶融した核燃料とコンクリートの反応などの現象の把握に必要な基礎知見を取得するとともに、それに基づく事故時挙動解析数値モデルを構築する。

【テーマ】高出力核破砕中性子源用ターゲット容器の疲労評価手法の研究
【分野】材料 機械
【受入部署】J-PARCセンター 中性子源セクション
【内容】J-PARCセンターの物質・生命科学実験施設では、核破砕中性子源施設を1MWの高出力で安定的に運転することを目標とし、水銀ターゲット容器に及ぼす様々な効果を定量的に評価する手法や本容器の製作技術を重要課題として研究を進めている。本テーマでは、水銀ターゲット容器に及ぼす熱応力とパルスビームによる疲労などから受ける影響を、より精度が高く、評価できる構造体の寿命評価手法等を研究開発するために、これら疲労特性を含めた実験技術の向上や試験等を行いながら、関係する系統的な研究を実施しつつ、その寿命評価手法の高度化を実施する。

【テーマ】J-PARC加速器の性能向上に関する研究
【分野】物理 放射線 応用物理 電気・電子 計測・分析
【受入部署】J-PARCセンター 加速器ディビジョン
【内容】J-PARC陽子加速器では最大出力1MWを目指してビーム増強をすすめている。ビーム出力を増加させ、安定に加速器を運転するためには、ビームロスを低減させること、また。安定に運転するためには構成機器の長寿命化が必要不可欠である。本研究では、主に、J-PARCリニアックまたは 3GeVシンクロトロン(RCS)でのビームロスを低減することを目的として、加速されたビームの診断、及び、ロスビームの処理に関する研究、さらに、加速器の安定性の向上を目的とする研究を行う。

【テーマ】重水素化試料を用いた生体高分子のダイナミクスと機能性の実験的研究
【分野】生物 化学 計測・分析
【受入部署】J-PARCセンター 中性子利用セクション
【内容】J-PARC/MLF施設に設置された準弾性・非弾性散乱装置DNA分光器を中心に、重水素化試料を用い、酵素タンパク質構造の機能発現機構の解明等生体高分子のダイナミクスと機能性の関連性についての実験的研究を実施する。また、関連する研究項目についての研究支援も行う。

【テーマ】J-PARC物質・生命科学実験施設における中性子検出器の開発研究
【分野】放射線 計測・分析 電気・電子
【受入部署】J-PARCセンター 中性子基盤セクション
【内容】J-PARCの物質・生命科学実験施設では、大型タンパク結晶用中性子回折計の建設が計画されており、その検出器には高い性能が要求されている。このため、本研究ではシンチレータを用いた、大面積・高分解能の中性子検出器の開発研究を行う。

【テーマ】鉛ビスマス核破砕ターゲットの開発
【分野】物理 機械 材料 計測・分析
【受入部署】J-PARCセンター 核変換ディビジョン ターゲット技術開発セクション
【内容】J-PARCセンターでは、長寿命放射性廃棄物を核変換して環境負荷を低減することを目的とした新しい原子力システム「加速器駆動システム」を実現するため、核変換実験施設TEFの建設を計画している。施設に設置予定の250kW級鉛ビスマス核破砕ターゲットの開発に関わる解析ならびに機器の開発を行う。具体的には、核熱特性をシミュレーションコードを用いて解析を行うとともに、要求性能を具現化する系統機器、計測機器類ならびにこれらを遠隔保守するための遠隔機器の設計開発を実施する。

【テーマ】スピンコントラスト中性子法を用いた複合材料の階層構造研究
【分野】計測・分析 物理 電気・電子 材料 化学
【受入部署】物質科学研究センター 階層構造研究グループ
【内容】水素核の中性子に対する散乱能は、それぞれのスピンの相対的な向きに強く依存する。そのため、水素核偏極度を制御できれば、単一試料から複数の異なる偏極中性子散乱パターンが得られ、複合材料に対しては一般の散乱法では得られない成分毎のナノ構造を決定できる。本テーマにおいては、水素核偏極装置をJRR-3及びJ-PARCの偏極中性子散乱装置・反射率計に組み込むことにより本構造解析手法を確立する。また、その手法を用いて原子力科学に資する複合材料のナノ構造解析を行う。

【テーマ】HTTRの炉心冷却機能喪失時の炉内伝熱流動挙動の解明
【分野】機械 計算機・情報
【受入部署】大洗研究開発センター 高温工学試験研究炉部 HTTR技術課
【内容】HTTR(高温工学試験研究炉)では、現在、炉心冷却機能喪失試験を国際協力の下進めている。炉心冷却機能が喪失した場合には、炉内の燃料、構造物、及び冷却材の伝熱流動特性が重要となる。本研究では、汎用の解析コードを用いて解析モデルの作成及び解析を行い、炉心冷却機能喪失時の炉内伝熱流動現象の解明を行う。、

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