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原子力科学研究部門について
部門長挨拶

私たち原子力科学研究部門は、「原子力・放射線の安全な利用を先導し、新しい科学技術や産業を創出する」ことをミッション(使命)として打ち出しています。

具体的には、試験研究炉、ホットラボ、J-PARC(大強度陽子加速器施設)などの基盤研究施設や装置群を最大限活用して、原子力科学の基礎・基盤となる、新原理・新現象の発見、新物質の創成、データベース・計算コード、計測・分析技術、量子ビーム利用技術等の研究開発を進めるとともに、大学や産業界と連携して将来を担う人材の育成を行い、持続的な社会の発展を可能とする原子力技術の開発と利用に貢献します。

特に、東日本大震災以降運転を停止していた試験研究炉JRR-3については、令和3年2月26日に運転を再開しました。これにより、JRR-3では、国内最大強度の定常中性子ビームを安定供給することができます。今後は、大強度パルス中性子実験施設であるJ-PARC物質・生命科学実験施設との連携により、多彩な研究者・技術者が集まる科学探求・イノベーション創出の場を提供し、中性子科学の世界的拠点として、最先端の科学技術と産業の発展に貢献します。

これらの研究開発は、原子力科学研究所(茨城地区と播磨)において、5つのセンター(組織図参照)と主に施設の運転管理を行う拠点組織が担っています。

私たちは、ミッション達成に必要なビジョン(あるべき将来像)として、「持続的にイノベーションを生み出す組織」を掲げ、これを実現するために、以下の4つの取り組みを進めています。

(1)安全最優先の運営により、社会から信頼される組織を目指す。

(2)国際標準規格化・ブランド力強化により、社会からのニーズへの対応力を向上させる。

(3)機構内外との連携強化により、イノベーション創出力を向上させる。

(4)成果発信により、魅力度を向上させる。


このように、私たち原子力科学研究部門では、ミッション(使命)とビジョン(将来像)の実現に向けて日々活動し、原子力基本法の精神である「原子力の研究、開発及び利用を推進することによって、将来におけるエネルギー資源を確保し、学術の進歩と産業の振興とを図り、もつて人類社会の福祉と国民生活の水準向上とに寄与すること」によって社会に貢献していきたいと考えております。

皆様のご理解、ご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


原子力科学研究部門 部門長

大井川 宏之

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構

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