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研究成果の紹介
注目論文

  • 2015年度
  • 2014年度

2015年度

採択年月日:2015/5/29

徳永陽 (先端基礎研究センター)氏らの論文が米国物理学会誌 「Physical Review Letters」の「Editors' Suggestion」に採択されました。

ウラン化合物URhGeにおいて磁場でいちど壊された超伝導が、さらに強い磁場をかけると再び出現するという、これまでにない現象が見つかっていました。今回、核磁気共鳴法を用いて電子状態を微視的に観測することで、その発現機構を初めて明らかにしました。強い磁場は超伝導を壊してしまうため、超伝導の応用にとってこれまでは邪魔な存在でした。しかし今回の発見は、強い磁場で超伝導を生み出すことも可能であることを示しており、強磁場で制御する新たな超伝導デバイスへの応用が期待されます。
本論文は、米国物理学会誌 「Physical Review Letters (フィジカル レビュー レターズ)」のEditors' Suggestion(注目論文)として選ばれました。
センター先端基礎研究センター
氏名徳永 陽
雑誌名Physical Review Letters
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1103/PhysRevLett.114.216401
雑誌リンクhttp://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.114.216401#fulltext#fulltext
採択年月日:2016/1/1

松尾衛(先端基礎研究センター)氏らの11/3にプレスリリースした研究成果「液体金属流から電気エネルギーを取り出せることを解明~電子の自転運動を利用した新しい発電へ~」の論文がNature PhysicsとNature MaterialsのNews&Viewsで取り上げられました。

水銀やガリウム合金のような液体金属中で、金属の流れによって生じる渦運動と、その金属原子中の電子の自転運動が相互作用することを理論と実験の両面で確立し、世界で初めて電子の自転運動と液体金属の渦運動を量子力学に基づいて相互作用させる発電に成功しました。今回発見した新しい発電法は、従来の発電機のタービンのような構造物を一切必要としないので、発電装置の超小型化につながることが期待されます。
本研究成果は、2015年11月2日(英国時間)に英国科学誌「Nature Physics」のオンライン版で公開されるとともに、Nature PhysicsとNature MaterialsのNews&Viewsで取り上げられました。
センター先端基礎研究センター
氏名松尾 衛
雑誌名Nature Physics
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1038/NPHYS3526
雑誌リンクhttp://www.nature.com/nphys/journal/vaop/ncurrent/full/nphys3572.html
http://www.nature.com/nmat/journal/v14/n12/full/nmat4499.html
採択年月日:2015/11/5

高松邦吉(高温ガス炉水素・熱利用研究センター)氏の論文が「Advances in Engineering」の「a Key Scientific Article contributing to excellence in engineering, scientific and industrial research」に採択されました。

東京電力の福島第一原子力発電所事故後(以下、福島事故)、深層防護の観点から炉心損傷の防止対策が重要になった。そこで、動的機器および非常用電源等を必要とせず、福島事故のようにヒートシンクを喪失することのない、受動的安全性を持つ原子炉圧力容器の冷却設備を提案する。本冷却設備は安定して冷却できるため、定格運転時の一部の放出熱、および炉停止後の一部の崩壊熱を、常に安定的に受動的に除去できる。特に事故時において、本冷却設備が持つ冷却能力の範囲まで崩壊熱が減少した際、それ以降は非常用電源等が必要なくなり、長期間(無限時間)に渡って受動的な除熱が可能となる。
本論文は、カナダのリサーチ会社「Advances in Engineering」の「a Key Scientific Article contributing to excellence in engineering, scientific and industrial research」として選ばれました。
センター高温ガス炉水素・熱利用研究センター
氏名高松 邦吉
雑誌名Annals of Nuclear Energy
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1016/j.anucene.2014.11.011
雑誌リンクhttps://advanceseng.com/general-engineering/new-reactor-cavity-cooling-system-having-passive-safety-features-using-novel-shape-for-htgrs-and-vhtrs/
採択年月日:2015/8/27

鈴木裕士(量子ビーム応用研究センター)、ハルヨ-ステファヌス(J-PARCセンター)氏らの論文が「Advances in Engineering」の「a Key Scientific Article contributing to excellence in engineering, scientific and industrial research」に採択されました。

地震によるメガリスクを減らすために耐震性の高い鉄筋強化コンクリート建築物が必要になってきている。鉄筋強化コンクリートの特性を議論するには鉄筋とコンクリート間の接着抵抗が重要な一つの要因であり、コンクリート内の鉄筋のひずみ分布を測定することで評価された。ここで、我々はコンクリート内の鉄筋のひずみ分布をその場測定できる斬新な方法、飛行時間法中性子回折によるひずみ測定法、を従来のひずみゲージによる測定の代わりに紹介する。本方法は通常のコンクリート内の鉄筋の3軸ひずみを引張り荷重中に正確に測定できる。建築分野での中性子回折の広い応用が鉄筋コンクリート構造物の実際の現象の高度な理解のために期待されている。
本論文は、「Advances in Engineering (カナダ)」の「a Key Scientific Article contributing to excellence in engineering, scientific and industrial research」として選ばれました。
センター量子ビーム応用研究センター、J-PARCセンター
氏名鈴木 裕士、ハルヨ ステファヌス
雑誌名Measurement Science and Technology
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1088/0957-0233/25/2/025602
雑誌リンクhttps://advanceseng.com/civil-engineering/measuring-strain-stress-distributions-along-rebar-embedded-concrete-using-time-flight-neutron-diffraction/
採択年月日:2015/5/1

乙坂重嘉(原子力基礎工学研究センター)、加藤義久(東海大学)氏の論文が2014年注目論文に採択されました。

福島第一原発事故の約半年後に実施した海洋調査の結果から、福島周辺の海底への放射性セシウムの主要な沈着過程を推定しました。得られた知見は、福島周辺海域におけるモニタリング計画の再検討のための情報としてばかりでなく、連続的な観測が困難な海底付近での放射性核種の動態を予測するシミュレーション技術開発にも活用されています。
本論文は、Environmental Science: Processes & Impacts (RSC, 英国) の「Hot articles 2014」のひとつとして選ばれました。
センター原子力基礎工学研究センター
氏名乙坂 重嘉、加藤 義久
雑誌名Environmental Science: Processes & Impacts
論文リンクhttp://pubs.rsc.org/en/journals/articlecollectionlanding?sercode=em&themeid=83a62fdb-a418-4042-86ee-b1b99bfde7bf
雑誌リンクhttp://pubs.rsc.org/en/journals/articlecollectionlanding?sercode=em&themeid=83a62fdb-a418-4042-86ee-b1b99bfde7bf

2014年度

採択年月日:2015/3/5

小浦寛之(先端基礎研究センター)氏の論文が2014年ハイライト論文に採択されました。

原子核の性質を示すツールとして利用されてきた原子核版周期表ともいえる「核図表」を3次元可視化して、原子核の質量、半減期、太陽系の元素の同位体の存在比などを立体的に表すツールをブロック玩具を用いて作製し、物理教育に導入するという提案を行いました。本成果は一般の方々へのサイエンスカフェ、高等学校での科学授業などの実践で多くの好評を得ています。
本論文は「Physics Education (IOP、英国)」の「Highlight of 2014」として2014年に掲載された記事の中から選ばれました。
センター先端基礎研究センター
氏名小浦 寛之
雑誌名Physical Education
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1088/0031-9120/49/2/215
雑誌リンクhttp://iopscience.iop.org/0031-9120/page/Highlights-of-2014-collection
採択年月日:2015/1/20

神戸振作、徳永陽、酒井宏典(先端基礎研究センター)氏らの論文がPRB注目論文に採択されました。

ウラン化合物超伝導体URu2Si2の“隠れた秩序状態”の解明は、現代固体物理学の重要な課題として注目されています。本研究は、隠れた秩序状態における4回対称性の破れの分布について初めて明らかにしました。今後は、異方的超伝導と隠れた秩序状態の理解の進展が期待されます。
本論文はPhysical Review BのEditors' Suggestion(注目論文)に選ばれました。
センター先端基礎研究センター
氏名神戸 振作、徳永 陽、酒井 宏典
雑誌名Physical Review B
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1103/PhysRevB.91.035111
雑誌リンクhttp://journals.aps.org/prb/highlights
採択年月日:2014/9/26

町田 晃彦、齋藤 寛之(量子ビーム応用研究センター)、服部 高典(J-PARCセンター)氏らの論文がNature Commnicationsの日本語サイトで「注目の論文」として採択されました。

水素拡散などの微視的な特性から相安定性などの巨視的な特性に及ぶ金属?水素系の多様な特性を理解する上で、水素組成と水素原子の格子間占有率は基本的な情報である。本論文では、高温高圧力下において、面心立方構造を持つ鉄に重水素が溶解して固溶体FeDxが形成される過程をその場中性子回折を用いて観察し、鉄中の水素に関して高温高圧下ではこれまでの知られていなかった四面体サイトにも占有することが発見された。
本論文は、Nature Commnicationsの日本語サイトで「注目の論文」として採択されました。
センター量子ビーム応用研究センター、J-PARCセンター
氏名町田 晃彦、齋藤 寛之、服部 高典
雑誌名Applied Physics Express
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.1038/ncomms6063
雑誌リンクhttp://www.natureasia.com/ja-jp/ncomms/abstracts/58208
採択年月日:2014/6/30

前川禎通、中堂博之、 松尾衛(先端基礎研究センター)氏らの論文がスポットライト論文に採択されました。

核磁気共鳴法を独自に発展させ、1秒間に万回転する物質中の原子核スピンを分析する手法を開発しました。これにより、高速回転運動が素粒子のスピンへ与える効果を直接測定することに成功しました。今後、物体の回転運動を用いてスピンを制御するナノメカニクス研究の加速が期待されます。
本論文はApplied Physics Expressのスポットライト論文に選ばれました。
センター先端基礎研究センター
氏名前川 禎通、中堂 博之、 松尾 衛
雑誌名Applied Physics Express
論文リンクhttp://dx.doi.org/10.7567/APEX.7.063004
雑誌リンクhttp://iopscience.iop.org/1882-0786/page/Spotlights

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